AIともっと仲良く
AIと仲良くすると実に大きなメリットがある。自分の考えを整理したいときや新しい発想を求めるとき、この相棒に相談すると実に効率が良い。文章の格を高めたいので、どんな四字熟語を入れるとよいか。無茶な要望にも良い感じで提案してくれる。タイパ、コスパの観点から、どんどん活用すべきだ。
「チャンス チャレンジ チェンジ」を使って文章を作りなさいと指示をする。提案された文章を見る。これに「トライ」も入れてほしいと付け加える。ほぼ意図した文意で、できあがるから不思議。さらに、具体的な例話を入れたいと続けてみる。チェンジの部分で興味・関心を高めたいのである。そこで、「人間の細胞が2週間で入れ替わるから、いつまでも同じ自分ではいられない。」と「変わる」を強調するものを自分で考えて挿入する。この部分に限り、自分のアイデアである。AIから「なかなかいい例ですね。」と褒められる。このあたりやりとりがおもしろい。まるで相棒がいるみたいだ。種明かしだが、この話は、合格者説明会で語りたいので、合格のお祝いも入れてほしいと注文する。実に上手に文章を作ってくる。実際の場面でも紹介した。こんなやりとりに慣れていくべきだ。(実物は裏面印刷)
尊敬する教育長が80歳になられるので、お祝い文を作ろうとしている。「傘寿の由来、シンボルカラ-などを入れて…」と依頼するとすぐに提案してくれる。具体的なエピソ-ド部分は、後から挿入すれば完成である。リアルを高めるために、「芸能界の同級生は?、偉人で80歳をこえて活躍した人?」を挿入してみたいと考えた。これらもすぐに調べて、書き込んでくれる。
挨拶文や紹介文など、形式があり、目的が明確な過不足ない文章作成は、得意だ。AIに作成させると、その文の形式をきちんと踏まえるので、型ができあがっている。書き出しや結びを気にしなくてよい。中心的な修辞にあたる部分をあれこれと考える時間が生まれる。傘寿のシンボルカラ-は「紫」である。ここをお願いすると「紫の光に包まれて…」なかなかな賛辞である。相棒AIはこんなのが得意である。森進一の「おふくろさん」の一節「おまえもいつかは世の中の傘になれよ」を説明して、傘の役割も入れてほしいと書き足すと「今までもみんなを傘に入れて守る役目を…」の下りで書き足してくる。ドラえもんの不思議な道具ではないが、考える鉛筆だ。
生成AIの進化はすごい。ビッグデ-タでの学習がベ-スにあると聞くが、この瞬間にも彼ら(いくつもAIがある)は学んでいる。文を紡ぐという作業は孤独なので投げ出したくなるが、こんな相棒が入れば楽しい。さて、説得力を高めるにはデ-タが一番だという、相棒の能力に期待して、次は「授業の満足度」や「日本の中学生の自己肯定感」に関する数字を入れ込んだ文章を作らせてみたい。