専門知と質問の質
世の中ですっきりしないのは、○○会見である。今回もテレビ局の謝罪会見?が10時間も続き、イライラとんがった質問だらけで何もわからないままに…穏やかにポイントを押さえた質問はできないのかと不思議でならなかった。怒りにまかせた質問?ではなんの解決にもならない。どんな質問ならよかったのかと考えてみた。この後は少し難しくなったので、がんばって読んでほしい。
専門知は質問の質を高める重要な要素である。それを持つことで、質問が具体的かつ深い内容になり、問題の本質に迫れる。そして、得られる回答もより正確で有益なものとなる。例えば、科学技術の分野では、基礎的な知だけでは表面的な質問にとどまることが多い。専門知を持つ人は、最新の研究動向や技術の詳細について具体的に質問できる。これにより、専門家からの具体的で深い洞察が得られ、理解が一層深まる。
さらに、専門知があると、質問の文脈や背景をより的確に捉えることができるため、より関連性の高い情報を引き出すこともできる。結果として、問題解決や新しい発見につながる可能性も高まる。専門知は質問の質を高めるだけでなく、コミュニケーションの質そのものを向上させ、相互理解を深める重要な要素となっていく。
一方で、専門知が不足している質問は、往々にして思い込みや独善的な視点に基づいてしまう。このような質問は、問題の本質を捉えることが難しく、表面的な理解にとどまることが多い。例えば、ある分野で基礎的な知識しか持たない場合、その分野の専門家に対しても曖昧な質問をしてしまう。このような質問では、具体性が欠けているため、専門家から的確な答えを引き出すのが難しい。その結果、得られる情報も限られ、誤解を生む可能性だけが高まる。
さらに、専門知がないと、自分の視点に固執しがちで、新しい視点や異なる意見を受け入れられない。このような状況では、建設的な議論や創造的な解決策を見出すのが困難になる。また、感情論や同情論に流されやすく、客観的な原因究明や問題解決を阻害する。したがって、専門知を持つことは、質問の質を高めるだけでなく、より広い視野を持ち、他者との効果的なコミュニケーションを促進するためにも重要なのです。
AIの手伝いをもらうと、ついついこんな書きぶりになるが、ざっくりまとめると、「質問するにも、前もって勉強が大切だ」である。相手の回答と自分のものを比較できるくらい、勉強しておきたい。専門用語はもちろん、相手の人間性までも知っておきたい。「聞きに行くと相手が教えてくれる」の受け身の姿勢ではいつまでたっても解決策は浮かばない。専門知の重要性を知れば知るほど、事前の学びの大切さを考えてしまう。生徒たちにもどこかで教えておきたい。