2倍の努力
今年のスローガンはランチェスターの法則にもとづいたものです。この法則は、人生の成果や成功について考えられています。理事長先生はスローガン紹介で、成功の公式として、「才能×時間の二乗+過去の蓄積」を示されました。その中で、大きなウェィトをしめる時間の使い方を重点とされました。
過去の蓄積は、成功には重要ですが、この式を、現在という視点で考えると、「どれだけの時間を投入して努力したか」がさらに重要な要素となります。穿った見方をすれば、才能が人並みであり、過去に蓄積がなくても、時間の有効な使い方次第で逆転が可能です。時間の使い方が重要という話なら、誰でも可能性を秘めている訳です。人の倍働けば、才能や実力が人よりも劣っていても、絶対に負けないと行動すればよいのです。つまり、「人の2倍働くと勝利できる」を信じなさいということです。
この法則は、仕事にも応用されます。たとえ才能や実力が他の人より劣っていても、時間を効果的に使い、努力を惜しまなければ、目標達成において勝利するのです。たとえば、他人の5倍働くと、二乗ですから実質25倍の働きがあると解釈できます。しかし、それは大変な努力が必要で、現実的ではありません。人の2倍働くと、実質4倍の働きとなるなら、2倍の努力で勝利するは十分可能なのです。この法則は、努力と時間の重要性を示してくれる優れた考え方です。私たちは自分の才能や過去の経験より、時間をかけた努力によってこそ、自らの未来を切り拓くことができるのです。「2倍の努力は成功のカギ」を念頭に置きながら、今後の人生に希望をもち、努力をスタートさせましょう。
この法則に基づいたアプローチで、生徒募集を考えてみます。効果的な募集参入時期や学校紹介リリースタイミングを検討し、時期や場所による他校との勢力バランスを把握します。その上で、他校の募集スタートのタイミングを押さえ、生徒獲得に関する戦略を立てて戦うのです。
強者に勝つには、何らかで勝てる武器を持たないといけません。ちょっと強いだけではなく、圧倒的に勝てる要素を見つけます。それを武器に局地戦に持ち込みます。そして、一点集中です。強者と戦う時、総合力で勝負すれば勝ち目なし。得意な土俵にしぼって戦います。何で勝負をするのかを考えて、そこに力を集中させます。大規模校は多くの専門教科や全県展開、幅広い生徒層に対応している分、反対に浅く広くになりがちです。自分の武器を一点集中させて、狭く深く攻めれば、強者を上回ることが可能です。専門教科なのか、地域なのか、生徒なのか。この法則は、勢力バランスを理解し、相手との戦略的な競争を進めるための重要なツールだとも言えそうです。「2倍の努力」に使う時間は、能率の上がる最適な時間帯を投入しましょう。効果はさらに上がるはずです。