吐いた息だけ空気は吸える
ス-パ-ドライの爆発的な売り上げに隠された秘密の話から始まり始まり、新製品開発で業績不振をはかろうとした朝日ビ-ル、しかし、今までの製品在庫が小売店にはあるし、これを回収するにはかなりの金額がかかる。手間もかかり、損失だ。お客様によいものを届けるという覚悟で、以前のビ-ルを全て引き上げることに決めた。新製品が売れるかどうか分からない中での決断である。これが功を奏した。小売店は新製品に期待し、入荷を待ち望んだ。そこで新生ス-パ-ドライの登場だった。結果どうなったかはご存じのとおりだ。
都会の喧噪を離れて、野山に遊ぶ。「空気がうまいなあ」とわかったようにつぶやく。おやおやよく考えてみよう。おもいきり、深呼吸しているから空気がうまいと感じる。都会の喧噪では空気をしっかり吐くこともない。呼吸が浅い生活を送ることが多いのである。人間ドックで肺機能検査をされるとき、鼻をつまんで空気を吐く。なかなか上手に吐けない。深呼吸を一日15回するだけで健康になるとか、箱根マラソンの選手は呼吸方法から学ぶとか、「しっかり吐いてしっかり吸う」を健康づくりの技としてもよいのではないだろうか。
インプットとアウトはそんな関係なのかと思わず考えてしまう。「出る」と「入る」のよい塩梅をとること、そして、その幅を大きくみること、これがポイントなのだろう。理解と表現、知ると行う、まさに0をはさんだ数直線上のフリコよろしく、吸ったり、吐いたりと脳を動かすことがいいのかもしれない。平面的な話で申し訳ないので、もう一本Z軸なるものを設定して、そこにはどんなものを考えるかと、「意欲とか動機、あるいは興味」を位置づけてみたい。平面上を吸ったりは吐いたりの点が動くのに先だって、もう一つの心の点が先行して動く。三次元にある座標Zの動きは興味津々で、平面上の他の点をまさに誘導しそう。これらを結ぶと、どんな面白い図形が書けるのやら……閑話休題
吐いた分だけおいしい空気が吸えるなら、せっせと吐いてみよう。深呼吸ができるように運動しよう。「働かざるもの食うべからず」でなく、「吸うべからず」なのだろう。1学期どれだけ吸えたかはわからないが、夏休みでふ-っとするも大切だ。からっぽになったところにどんな空気が入るのか。時間や意欲も大きく動く夏休み、場所や人を変えておもいきり吸ってみてはどうだろうか。「リフレッシュ」はまったく関係ないことに身を置いてのみ、可能らしい。
細胞の新陳代謝レベルの話なら、2週間も経つと新品になる私たちである。この夏に2~3回生まれ変わって、2学期を迎えたい。「自分を磨く」も今からスタ-トする方、ぜひ、ナツメロ「夏、夏、夏、夏 ココ夏」にあやかり、学びのモチベ-ションをあげて、おもいきり新しいものを吸い込んでほしい。