辰年は一念発起で
新年明けましておめでとうございます。本年も皆様にとってよりよい年でありますように心からご祈念申し上げます。
40周年の記念すべき卯年を送り、新たな未来をめざす育英館にふさわしい辰年がやってきます。40年という年月は、昭和、平成、令和の育英館をそれぞれ創り上げてきました。伝統とは「不易流行」のものだと考えます。「建学の精神」を縦糸に、常に新しいスロ-ガンを横糸に織り成すそれぞれの1年の積み重ねで、学校としての伝統は続いていくのでしょう。
この辰年は干支の中では縁起良い年回りと言われており、すべての願いがかなうとまでいわれる一年です。また、辰年生まれは、とにかく個性的な人が多く、常識を越えた発想力や、先見の明、好奇心旺盛な行動力を持っているのが特徴のようです。また、一つのことに集中するとよそ見をせずに突進することができる力の上に、持ち前の負けず嫌いなことから、大きな夢や目標を叶える推進力があるとも言われています。独自の感性で我が道を行き、時に奇想天外の発想力を持って、事を成し遂げる天才肌も特徴のようです。なかなか魅力ある人材が多いようです。辰年生まれの方、期待してますよ。
このような辰年生まれの好奇心や旺盛な行動力にあやかり、今年も元気よくスタ-トすることにいたしましょう。由来となる「龍」は天を翔る想像上の動物です。雲を呼び、雨を降らせるなど、農耕の恵みに関係ある縁起良いイメ-ジがこの「たつ」にはあります。その豊穣のイメ-ジから連想して「願いがかなう」というプラスイメ-ジになります。そう言えば、語学研修でお世話になるミクマイケル校のシンボルはかわいいドラゴンです。
童話「龍の子太郎」では、人間から龍になった母親が、貧しい村のために肥沃な土地がほしいという子太郎の願いを叶えたいと、自分の住んでいる山の上の沼を壊す決心をします。子太郎を背中に乗せ、空に舞い上がると、頑丈な岩に囲まれた沼の一角に我が身を何度もぶっつけます。そして、我が身は血まみれになりながら、とうとう、沼の水を麓の村々に流すことに成功します。子太郎と母との見事なチ-ムワ-クが結果を生み出したのです。何事にも一心不乱で取り組む辰年の特徴は、まさに「一念 岩をも通す」なのです。それにあやかり、今年はチ-ムで助け合いながら、一心不乱で行きましょう。「一念」は、不可能を可能にする思いの強さです。課題が大きく、難しいほど燃える人になってください。今年もそれぞれの一念をもち「けっして立ち止まらない育英館」のワンチ-ムとして動き出しましょう。
さあ、一念発起の辰年が始まります。40周年行事を見事に成し遂げた自信と誇りをもって、いっしょにがんばりましょう。