はじめての期末テスト
中学校と小学校の違いは定期テスト、わかっていても初めはびっくり、小学校と範囲も量もついでに試験の様子もケタ違いである。小学校では単元テストも県版(県下で統一して学力をみようとしていた)テストもそんなに難しくなく、授業を聞いていたら点数はとれた。ところが、中学校のテストは短くて1月、長くて3月という学習したところが範囲なので、しっかりと復習しないといけない。前半の暗記物は忘れているし、最近習った分も応用や発展問題となると、暗記力だけではまったく歯が立たない。小学校とはまったく別物である。これこそ、中1ギャップもそのものである。点数をとろうとすれば、テスト2週間前の範囲発表から計画的に勉強をする以外にないのである。自分は実力があると信じて、小学校と同じ気分でやろうものなら大変なことになる。
期末テストは3日間設定が多い、範囲、時間、期日の「3、3、3作戦」で生徒たちに取り組ませてほしい。まず、「3回、範囲を通る。」初めは読む、そして、チェックする。そして、(大切な所を)まとめる。形を変えて、範囲を3回学習するクセを身につけたい。次は、テストの時間割を参考に、すべての教科をまんべんなく学習する。言い方を変えると、「3日に割り振られた教科をすべて」である。最後は、毎日「3時間」の学習時間を確保する。部活動もあるので、スタ-トは1~2時間でもテスト勉強ができればよいだろう。土、日曜を利用して、不足分をやるつもりで、テスト期間中は土日には、6~7時間はがんばりたい。もちろん、平均3時間の話だから、毎日の不足分をここで埋め合わせることになる。いつもの土日の過ごし方では、ダメである。
2週間前に時間割や範囲がしめされたら、早速、計画を作る。まず、3日目の教科、2日目の教科、1日目の教科の順で、始まりの3日間のスケを作ろう。次に1日目、3日目、2日目とさらに3日間のスケを、最後に2日目、1日目、3日目の順でやっていく基本の9日間のスケジュ-ルである。おおよそ、2週間なので、土、日も2回は含まれる。ここ2日~4日で、うまくできなかった部分をやり直したり、付け加えたりする。どの教科もやることが大切だ。
努力することを学ぶのがテスト勉強だ。何もやらないで、点数がとれてないと、成績を見る親もショックである。点数を取ることだけがすべてではなく、中学校らしい勉強の仕方を身につけることだ。本人の取組や決意、テストの反省など、すべてをひっくるめて評価してもらいたい。高校入試への取組は、中1の期末テストからが始まりである。本来、テストはどのくらい学力がついたかを知る目的があるが、社会人基礎力の観点で考えると、テストへの取組こそが重要で、まさに「計画力」や「主体性」を培うのに必要だと考える。学校は教科を教えながらも、社会で役立つ力を育てる場でもある。