きばっど ジョハリの窓の開け方 R4.3.31
「夢が人を育て、人が夢を育てる」の講話に使おうとジョハリの窓について調べ直した。自分という人間をどうとらえるかを4つのしかくで区切られた図形で説明されるもので、心理学やコミュニケ-ションの話題でよく使われている。「自分が知っている、知らない、他人が知っている、知らない」とマトリックスの縦横の項目を決めるが、それぞれをネットでは次のように説明している。
自己には「公開されている自己」(open self) と「隠されている自己」(hidden self) があると共に、「自分は知らないが、他人は知っている自己」(blind self) や「自分もふくめて誰にも知られていない自己」(unknown self) もあると考えられる。
この窓枠にもそれぞれ呼び方があるようで、次のように分類されている。
また、今日では「開かれた窓」(open self, open window)と呼ばれる自分も他人もわかっている自己, 「気づかない窓」(blind self, blind window)と呼ばれる自分は気がついていないものの、他人からは見られている自己, そして、「隠された窓」(hidden self, hidden window)は、自分は認識しているが、他人には知られていない部分,さいごに、 「未知の窓」(unknown self, unknown window)という自分も他人も気づいていない部分 とも訳されている。
さらに、しきりの格子が動く窓を考えると、枠の大きさが問題にされている。
これらを障子の格子のように図解し、格子をその四角の枠に固定されていないものとして、格子を移動させながら考えると、誰にも知られていない自己が小さくなれば、それはフィードバックされているし、公開された自己が大きくなれば、それは自己開示が進んでいるととる事ができるだろう
自己開示を進めるのは、信頼や依頼心である。これは自己肯定の裏付けが必要だ。自己有用感をもっていれば、窓は開いていると考えて良い。しかし、否定され、存在感がうすいと、窓は開いていないと思い至る。恐怖や羞恥心でも窓ロックにむかうだろう。安定した自己で有り続けるためにも、窓は開けるに越したことはない。また、開ける努力もしていきたい。その中で、もっとも重要なのは「未知の窓の開け方」である。Unknownの部分というだけあり、開け方も書いてない。この窓を開ける方法の一つとして、「挑戦」を考えたい。できるかできないか、やってみることだ。成功、失敗に関わらず、新しい自己と対面することになる。万に一つ、できれば、みんなの賞賛を受け、認められる。たとえ、失敗しても、自分の意欲や可能性を新たに発見することはまちがいない。新しい自分に出会うことが重要である。つまり、「人が夢を育てる」ことになる。ここでいう「夢」は「可能性」といえるだろう。チャレンジには、チャンスやチェンジがつきものである。