きばっど かんむりのある教師に R4.3.22
英語のまるまる先生という言い方は、英語の指導がうまいというリスペクトの思いがある。おしり探偵や花かっぱ、おじやるまるなど、人気アニメのキャラもネーミングも個性豊かなところにかんむりが付く。学校の魅力は教師だというのは昭和ノスタルジ-だろうか。昭和の教師は実に面白かった。理不尽やハラハラもやりたい放題、その分、生徒への愛も濃いそんな先生ばかりだった。教材研究も半端なく深い、教材研究は少し不安だが、生徒の思いに真っ向から取り組む、未完成だけど魅力満載だった。もちろん、教科の話になるとだれもが熱かった。そんな先生たちのおかげで、その教科に興味・関心をもち、その魅力に引き合わせてもらった。先生が人生を変えた(狂わせた?)
そんなかんむりのある教師になりたいと教師1年生から努力したものだ。指導書を何回も読み、そのとおりに教えてみたが、受けは今一つ。導入がおきまりで、生徒の実態把握もうまくできないのでは、指導書どおり教えてもだめなのである。また、プリント学習で力をつけようと教科書ワ-クを引き比べ、共通に取り上げられた問題を解かせて、やった気にもなった。定期テストはできても実力テストや育英社模試(そのころあった県下の中学生が参加するテスト)ではさんざんだった。課題解決学習と出会って、生徒に力をつけられる体験をした。自分で考え、みんなで考え、修正、深めて、さらに新しい課題に挑戦、生徒たちの考える、話し合う道筋のポイントにいて、補助する。生徒が授業の主人公になった。こうなると、モギテストにも強い。離島の6人1クラスの生徒たちと課題解決学習に楽しく取り組んだ日々を思い出す。定期テストより模擬テストで力を発揮できた。おもしろいほど力をつけた生徒たちだった。
この体験から課題解決学習は生涯を支える学習方法であり、成人までの発達課題の克服、そして、成人後は自分の人生にかかわる課題(職業選択 結婚 家庭生活 健康)の解決と、職業上の課題の解決を行うことにも有効であると気づいた。この学習では課題解決へのアプロ-チをするために、課題の吟味、解決への方法選択、解決への見通しなどを、これはどんな課題解決においても規模や時間制限はあるが、方法としては変わらない。人生をよりよく生きるための方法を教科の中で学べるというわけだ。
学力向上ならミヤモクラスになれば‥と言われた。よいかんむりをもらったものだ。生徒の性格や生活、保護者の態度や取組を分析すると向上への課題は見えてくる。何が足りないか、必要かを見極められたら、解決学習のスタ-ト、方法を考えて、実践、持続させることだ。ポイントは自学自習の時間を増やすことにつきる。教師が課題解決の視点で生徒を見ると、いろいろ手が産み出される。冠をもらうには、どれだけ提案する手を思いつくかである。 手をつくすことだ。