きばっど 残すところ R3.12.13
今年も残すところ、後20日になります。コロナ時代を泳ぎ切り、2022の年を迎えられることを皆さんと心から喜びたいと思います。さて、学園スロ-ガン「やり抜く力」はどの程度達成されたのでしょうか。この力はやりとげることで身につくと生徒たちに話をしました。「校長の口ぐせ数えて秋がゆく」の青春俳句ではありませんが、口癖になるほど唱えてみると案外と本物になるのかも知れません。それにしてもお茶ラベルに掲載された「青春俳句」は「青春は行く(俳句)」と読めるほどキラキラしています。
コロナ時代は、新しい教育も試行錯誤され、リモ-トやズ-ムも身近なものになりました。面接もウェブとなり、ある意味、多くの人に機会が広がったような気がします。こんな現実を実現するディバイス(端末機器)の進歩には驚かされます。私たちの生活もずいぶん変わりました。人と人の接触を避ける必要から、無人レジをはじめとする新しい商業形態、「ウ-バ-イ-ト」まで、考えてもみないシチュエ-ション?にも慣れてきました。「対面で語る」ことが新しい価値になるとすれば、教師の仕事こそ、価値ある仕事の典型になりそうです。
コロナがただの風邪になるには2~3年はかかりそうです。新しい生活様式に慣れても、今までと同じようにやることがあると知ることになるでしょう。今までのものはやり遂げて、新しいものを身につける努力を求められ時代です。アルコ-ルを飲むことは、「新しい関係をつくる、名乗り合うチャンスだ」とされた時代は過去になりそうです。たぶんに嗜好品的なものになると考えられます。これからの関係づくりには、アバタ-飲み会も出てくると考えます。参加者はセンサ-を装着し、よく似たアバタ-(勝手に盛り上げるキャラ)が飲み会に参加して、飲んだ量に比例して、アバタ-の顔が赤くなったり、行動がハイになったりするのです。どこからでも参加できるし、いつでも飲めるのですから、アバタ-・スタンダ-ドの時代になればこれはこれで面白そうです。
そのうち、昨年の話題作の「鬼滅の刃」がまた映画館にかかるでしょう。「心の鬼」とすぐ復活します。コロナのおかげで、寛容や許容という心の余裕がなくなり、責任転嫁や難癖非難に終始する時代になりました。そんな鬼の多い世の中にうんざりします。コロナにおびえている不安からなかなかいなくなりません。あちこちに隠れていて、事があればうじゃうじゃと出てきます。かねては優しい隣人なのに、すぐに異質、異形のものになってしまう世の中のようです。この時期の挨拶は「よいお年を」です。すべてがよくなることはないのですが、この言葉に祈りをこめて、せめて人を思う気持ちもつ、よい年としましょう。「もういくつ寝るとお正月」。特別な時間の流れがやってきます。正月のぬる湯にもひたり、英気を養いましょう。年は変わりますが、最後まで「やりぬく力」をお忘れなく。