きばっど 今日の朝の話は3つ 2019.12.20
朝の打ち合わせの時、3つの話をする。今日は、クリスマスを意識して、賢者の贈り物、つながりを意識させる数直線的思考、学ぶ者だけが教える資格がある(めざす教師像から)の話をしてみた。
12月は人権週間があったりとか、歳末助け合いがあったりとか、人の権利や義務、思いやりについて考える機会が多い。人が優しくなろうと努めれば、優しくなれる季節なのかもしれない。守銭奴のクル-ゾ爺さんが現在、過去、未来の精霊と出会い、今までの自分の生き方を振り返る。もちろん、精霊のおかげで自分の悪行を悔い改め、クリスマスのすばらしさを知り、それをみんなに実行できる人になる。この「クリスマスキャロル」の話は実にうまくこの時期の人間の心理を描いている。年に一度はすべての人が善人であってよい季節だ。寒い時期にこそ心暖まる話をしようと、他人のためによい行いができる人に関わる話が多い。ぜひ、「賢者の贈り物」も生徒たちに語ってほしい。
12月と1月の間には何があるのだろう。時間の連続がある。1年の終わりの12月、そして始まりの1月は連続しており、けっして切れてはいない。少なくとも意識の上ではつながっていないといけない。ほとんどの手帳には前年12月が載っているし、もちろん、来年1月も載っている。つながりの時間を大切にしたい。スマップの歌う「夜空のムコウ」は、「夜空のムコウにはもう明日がまっている」となっている。整理整頓して12月を終わり、新しい気持ちで1月を始める。継続してやらないといけないことは断絶してはならない。
その意味では日記はツ-ルとして最高だ。数直線的な思考や意識はこれで作られるのかもしれない。10年日記とは言わないが、昨年の今を振り返ったり、来年の今日を話題したりする。それが1年の終わりと始まりのある冬休みにしかできない宿題なのかもしれない。生徒たちには多くの人と語り、自分の夢を確実なものにしてほしいし、また、過去を振り返り、成長を支えてもらったことに感謝もしてほしい。生徒だけでなく、先生たちも考えてほしい宿題だ。
学び続ける教師は、経験値を高めることだ。指導書のとおりやってもうまくいかない。しかし、やってみることは大切だ。時間が余ってしまう、足りないのはどうしておこるのか。そこを考えると授業の流れが違ってくる。つまり、自分化してはじめて本物になる。学び続けるとはそういうことだ。自分のものにして生徒と関わる。そうやって、自分のスタイルができていく。指導書のとおりとチャレンジすることが大切だ。失敗は大きな経験値となる。その意味で「恐れるのでなく乗り越えるために失敗する」のだ。成功する人に共通するのは、成功するまでけっしてあきらめないことだ。経験値は多くの解決方法を導くものなので、効率は悪いが、やってみることだ。できない課題はない、できまでやる課題だと信じて取り組もう。