常に英才たれ 目標は高く努力はこつこつと H29.4.7
29年度は生徒の目標を高く掲げる指導をお願いしたい。そして、それにこつこつと努力を積み重ねる実践をお願いしたい。富士山へ登ろうとする一歩と近所へお使いに行く1歩では覚悟が違うし、やる気も違ってくる。
次に建学の精神を分かりやすくして、日々実行させたい。「古の道を聞いても唱えても我が行いにせずば甲斐なし」である。「道義に徹し」なら、「悪いことをするなよいことをせよ。」ぐらいのレベルで語る。「実利を図り」は簡単に言うと、「人の役に立つ」である。具体的には「自分だけの利益を考えるなみんなのためにつくせ。」となる。「勤労を愛す」はなぜ働くのかを考えれば、行動の仕方も変わってくる。「はたをらくにすること、ひとのためになる行動が働くである。」と具体的に行動の意味を分からせたい。
そして、育英館3本柱を大切にして、先生に言われる前に出来る生徒を育てたい。
以前勤務した学校は落ち着きのないあいさつのなかなかできない学校だった。そこで、あいさつをきちんとするようにした。廊下にサイレントゾ-ンを設けて、静と動の区別を意識させた。授業の充実をめざして、授業中の姿勢を問題にし、にいねむりをなくして、授業のポイントを共有した。作業でも無言作業を徹底するようにした。2年のうちにみちがえるように学校が変わった。
最後に「自習のできる学級づくり」をお願いした。この取組の過程で、どの先生が授業しても態度を変えないことは当たり前になったし、もちろん、自習の際に騒ぐことなく、集中して取り組むようになった。これらが徹底したせいで、学力が驚くほど向上した。高校入試の結果を見ると、各学校の合格者数が例年の倍になった。学力向上に学級や学校のもつふんいきがどれほど反映するかを表している。大学入試は団体戦という言葉がある。それは、学校全体のム-ドが合否の結果を左右するほど大切だということだろう。
学級は日々の学校生活で教え、育てて、特別な時間(行事)で育つ。行事は生徒の手でやらせることがポイントである。そのためには、やれるだけの力をつけることが肝心だ。毎日の生活の中にポイントがある。リ-ダ-を育てるのはグル-プでの発表や追究活動をさせるで育つ。その力がいざという時、役に立つ。なにしろ、特別活動では意見の対立や方法の選択でこじれることはよくある。それを乗り越えて、行事をやりとげなければならない。対立をのりこえる力が自然と身につく。学級はそうやって成長していく。3月にこのクラスでよかったの反省を聞きたいものだ。
おまけに、もう一つ、学習の仕方についてもぜひもう一度考えて欲しい。ムダの多い学習の仕方をしていないか。自分の時間がムダな学習のために食われていないかを点検して欲しい。4時間も机の前に座ったから勉強ができるようになるとは限らない。集中してやればその半分でもよい。勉強の仕方は個々のものだが、成果をあげる者の勉強方法には学ぶべき点も多々あると思う。ぶかぶかの服やくつでは、いつまで立ってもうまく歩けないし、格好もよくない。この際、ぴったり合うものをすべての生徒に与えましょう。