育英館の伝統である礼法指導の成果を目の当たりにした1学期でした。
生徒指導の根本は「形を整え、心を入れて、姿で現す」です。
修学旅行での中3の2組の行動のすばらしさに、礼法指導の必要性を感じました。育英館の生徒が社会生活の上で大切な礼儀ができていることを多くの方に褒めていただきました。太秦映画村の食堂やホテルのバイキング朝食の後に、食器が集められ、並んでいることに感動しました。だれがいうこともなしにできることがすごいことです。また、片づける人のことに思いをはせる力があることも感じられました。5分前行動や場所によって声の大きさを変える。体形を変えて、話を聞く。グル-プでの行動では仲間を待つなど、チ-ムの結束に必要なものはすべてそろっているなあと感じました。よいチ-ムに育つと思います。ぜひ、この学年を後輩は見習い、先輩はさらに高きを目指して、育英館の三本柱といわれる「礼儀徹底」、「無言作業」、「時間厳守」を校風として確立してほしいものです。
さて、他人から知られずによいことをするのが、古今東西、最高の行いとされてきました。善行賞は、その行為自体を称える賞です。多くの人の模範となるすばらしい行いとして評価される人に与えられる賞です。「ちりを拾う」、「率先して行動する」、「思いやりの心を行動に移す」など、日常生活の中でだれもが遭遇する場面で、主体的によいことを行えていることを評価したものです。自分でもできそうだと思ってもなかなか難しいものです。ぜひ、次回の善行賞を自分のものにしてほしいと考えます。
次に自己向上賞は若い目の入賞者、成績向上者に今回は授与しました。成績が向上するためには、弱点克服に力を入れる必要があります。他人がやってくれるのではなく、自分を高めるのは自分でしかできないことです。こつこつと努力する以外にありません。若い目の入賞者の皆さんには、社会や時代を素直に見つめ、考えられる若い目を今後も持ち続けてほしいと願っています。そのためにも、多くの読書をして、自分の考えを多く書き、そして多く語ることに努めてください。日本語だけでなく英語でもコミュニケ-ションがとれるよう、表現力を養ってください。
今学期の英検全員合格やサッカ-、野球の地区大会優勝などは、皆さんの取組の評価が表れたものです。この育英館で学んだことが、確実に成果へつながっていきます。君たちを支えてくれた多くの人への感謝の気持ちで県大会へ進んでほしい。多くの仲間たちが立ちたいと思って競うあこがれの場面に立てる自分たちを誇りに思ってください。育英館の看板を背負って戦う覚悟があれば、次のチャレンジへの大きな原動力となるはずです。
(なかなか暑い中での終業式講話で時間短縮のために省略した部分が多かったような気がします。また、中学生から高校生ということで、反応を見ながら言葉を付け加えた部分も多かったような気がします。)